Center of Research for Creating Music Making
CMM研究会
創造性を発揮しながら自分たちにとって
価値ある未来をつくる子どもたちの幸せのために
About Us
CMM研究会とは?
Center of Research for Creative Music Making
(CMM)研究会は、創造的な音楽づくりに関する
研究と情報交換を目的としたコミュニティです。
音楽の先生、音楽教育研究者
音楽教育関連企業の方々を対象にした
ワークショップやセミナーを開催し
最新の研究成果や実践的な手法、そして
音楽教育における創造性や表現力を
育む方法を共有し合います。
この研究会では、音楽教育の分野で活躍する
研究者や実践家を講師としてお招きし
幅広いトピックについて話し合います。
また、参加者同士の交流や
ネットワーキングの機会も提供され
意見やアイデアを共有できるでしょう。
CMM研究会は、音楽教育の向上と
創造的な音楽づくりの推進を目指しています。
(CMM研究会 代表 近藤真子)
実践×研究の融合
音楽づくりに関しては、日本で1980年 代初頭の頃から、尊敬するすばらしい諸先輩方によって実践的な積み上げがなされてきました。しかし、歴史的・理論的研究の蓄積という面では、決して十分とはいえない面もまだあります。音楽づくりとは、創造性を発揮しながら自分(たち)にとって価値ある音や音楽をつくる活動ですが、これからの『創造社会』に生きる子どもたちにとってこの主体的に創造し、思考し、表現する活動は今後ますます重要になってくるでしょう。
そこで、諸先輩方がこれまで積み上げてこられた数々の音楽づくりの実績から学び、それを大切にしながらも、さらに新たな視点で、これからの音楽づくりについて考えていきたいと思います。子どもたちの「やりたい!」が出発点となってAgencyを成長させながら取り組める多様で楽しい音楽づくり、自分だけではたどり着けないセレンディピティに出会える音楽づくりには、喜びや世界との接点があるはず。そんな音楽づくりの実践をそれぞれの立場の方々と協働しながら開発し、理論面でもさらに追求していく。そんな一歩をともに歩みたいと考えています。
音楽づくりにおける
子どもの創造の
プロセスを探求する
学びの共同体と して
学びを「変化・変容」 (英語:transform)(1991, Lave & Wenger) のプロセスであると捉えるならば、それは決して個人の頭の中だけではなく、実践と協働でのかかわりの中でおこる共同の営みであるといえます。そこには、決して一つの正しい考えや、中心となる核があるのではなく、またトップを中心としたピラミッド型のような構造ではなく、多様で複雑な考え、さまざまな関わり方、参加方法があり、それによってそれぞれの学びの質やレベルが異なる…すなわち、個々の好奇心や目的に応じた学びがあると考えることができるだろう。CMM研究会では、一人一人がそれぞれの立場で学び、お互いにかかわりながら、変化・変容していくことを目指しています。
”私たちが創りだす世界と, その世界によって創りだされる私たちの経験は、まるで山や川のようである。 ともに美しい風景を織りなしながらも、それぞれが独自の姿を存在させている。お互いに良さを反映し合いながら, それぞれの場で自立した個として存在する。 互いに寄り添い美しいフォルムを創りながらも, 他とは異なる自分(個)がいるのだ。決して相手の姿に自分を変容させることはできないが, お互いに変容させ影響し合う。” (Wenger, 1998, p. 71:訳:近藤真子)
(意訳:それぞれが独自の性質や形を持っているため、山は川にはなれないし、川も山にはなれない。その一方で、これらの存在が相互に影響を与え合い、形を変えることができる。山は川の流れを変え、川は山の形を削って変えることができる。同様に、私たちの経験は世界を変え、世界は私たちの経験を変えることができるということなのである。)
The world as we shape it, and our experience as the world shapes it, are like the mountain and the river. They shape each other, but they have their own shape. They are reflections of each other, but they have their own existence, in their own realms. They fit around each other, but they remain distinct from each other. They cannot be transformed into each other, yet they transform each other.” (Wenger, 1998, p. 71)
これまでのイベント
活動報告
【ニュース!!】 第4回&第5回CMM研究会でプレゼンターをしてくださった河本先生のビートレカードが10月1日に発売決定!! おめでとうございます!! 詳しくは、下のURLからご覧ください。なお、CMM研究会の皆様には、クーポンコードを発行し特別価格でご提供いたしてくださいます。クーポンコードは第5回CMM研究会ニュースレターをご覧ください。 もし問題なければ、CMM会員の皆様へ告知をお願いしたいのですが、いかがでしょうか https://sapporo-theater-promotion-1.jimdosite.com/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/ 9月27日日本音楽療法学会ワークショップでもご紹介されるそうです。今後の発展に乞うご期待!! 【雑誌掲載】『教育音楽』10月号の小学版と中学・高校版に第4回CMM研究会の様子が掲載されました。 小学校版:https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=162210 中学・高校版:https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=172310 【著書】第3回研究会でご登壇いただいた加藤富美子先生が音楽之友社にて本を出されました。 『アクティブに楽しく学ぶ世界の音楽 ー組み合わせて使える教材ユニット集ー』音楽之友社、2023 https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=321780 【学術論文】仲条幸一先生の論文「MIDIを活用した幼児の音楽表現の記録と分析 ー幼児の姿を読み取る保育者との対話に着目してー」が日本音楽教育方法学会紀要第48巻に掲載されました。 【雑誌掲載】中島千晴先生の「おてもやんワークショップ」の内容が、音楽鑑賞教育No.54に掲載されました。 【学術論文】Research Studies in Music Educationの近藤真子先生の音楽のコミュニケーション、スキャフォールディング、表現のエージェンシーについての論文。Kondo, S. (2019). Musical communication in scaffolding young learners’ expressive agency. Research Studies in Music Education, 【著書】 S. Kondo & J. Wiggins (2019). Learner Agency in Musical Creative Process and Learning,Creativity in Music Education —Creativity in the 21st Century, pp. 17-33, Springer 【研究発表】KOICHI Nakajo, Practical Research on the Utilization of “Recordings” for Musical Expression of Infants. Japan-Korea Symposium for Music Educaiton Practitioners, Virtual Conference on 18 February 2023. 日本音楽教育学会と韓国音楽教育学会の交流イベントにおいて、幼児教育・学校教育・大学教育それぞれの立場から日本と韓国のICT活用の現状について実践報告を共有しました。仲条は幼児教育の領域における音楽表現とICTの活用について、「幼児の音楽表現に「記録」を活用した実践研究」を発表題目に口頭発表を行い、ユ・ウンスク氏(나카죠 코이치(쓰쿠바대학 박사과정) 유아의 음악표현에서 ‘기록’을 활용한 실천연구)と交流を行いました。 【国際学会口頭発表】Shinko Kondo, Shiho Takahashi, Jiro Hirano, Chiharu Nakashima (2022), Making children’s voice visible in the “Clock Orchestra” Fostering Learner, 35th ISME World Conference, Australia 【国際学会口頭発表】S. Kondo (2022). Building Scaffolding Poles for Fostering Personal And Musical Agency In Collaborative Composing, 24th International MISTEC (Music in Schools & Teacher Education Commission), Australia 【学術論文】近藤真子 (2018). 教員養成課程における実践指導力の育成に向けて 音楽づくりの実践:—「クロック・オーケストラ」—, 文教大学教育学部紀要 第52 集 pp.203-212 【学術論文】S. Kondo (2019). Musical communication in scaffolding music learning: Blossoming young learner’s expressive agency, Research Studies in Music Education, vol. 42, 3, pp. 293-309 DOI: 10.1177/1321103X18821198 (査読付き) 【学術論文】近藤真子 (2019). 教員養成における音楽づくりによる実践的指導力の育成, 全日本音楽教育研究会 会誌第20 号, pp.3-9 【学術論文】近藤真子 (2021). 音楽づくりの教育的可能性と社会への広がりーエージェンシーの発揮と連鎖, 文教大学教育研究所紀要 30 号 pp. 61-70 【学会口頭発表】Shinko Kondo, Atsuko Shimazaki, Chiharu Nakashima, Shiho Takahashi, Jiro Hirano (2021). Student 【学会口頭発表】Shinko Kondo & A. Sabbagh (2020). The Magic of Preschoolers , MTNA 2020 National Conference, Chicago, IL, USA 【著書】近藤真子 (2019). 音楽的アイデンティティの芽生えと共有, 日本音楽教育学会50 周年記念音楽教育研究のハンドブック, 第3 部「音楽教育のフィールドと実際」pp. 138-139 【特集記事】ONTOMOに近藤真子先生の教育音楽アーカイブ 連載『Let's Do 音楽づくり!』より Chrome Music Labを活用した授業・音楽づくりのアイデアが掲載されました。 【雑誌連載】近藤真子(2020.4〜2022.3)『Let's Do 音楽づくり』,教育音楽小学版, 音楽之友社(24件) 【雑誌連載】近藤真子(2022.4〜2022.10)連載『Let's Do 創作』,教育音楽中学・高校版, 音楽之友社(7 件) 【学会口頭発表】S.Kondo (2017). Applying Creative Space in Collaborative Studio Piano Learning, Musichildren 17’ the 1st International Conference, Aviero, Portugal 【学会口頭発表】 近藤真子 (2018). 子どもの非言語・音楽コミュニケーションを探る:グループ問題解決プロセスにおける, 日本音楽表現学会第16 回全国大会折り鶴大会 広島 【学会口頭発表】S. Kondo (2018). Improvisational musical communication in the studio instruction for young children, 第70回OMEP (世界幼児教育・保育機構), Prague, Czech 【学会口頭発表】近藤真子、島崎篤子、近藤浩平、鈴木大輔 (2019). 音楽づくりの導入としての「クロック・オーケストラ」その教育的可能性と社会への広がり, 日本音楽教育学会全国大会 東京 【学会口頭発表】 近藤真子 (2019). 教員養成における音楽づくりによる実践的指導力の育成, 全日本音楽教育研究会 東京大会 【学会口頭発表】 S. Kondo (2019). Quality of excellence of teaching music: a comparative study of elementary general music classrooms in the United States and Japan, The 12nd Asia-Pacific Symposium for Music Education (APSMER), Macau
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